📅 2026年02月16日 23:48
Common Async Coalescing Patterns - 非同期処理のコアレッシング(まとめ)パターン
同時リクエストを賢く“まとめる”5つの実践テクニック — レスポンス改善とコスト削減の勘所
要約
同じ/類似の非同期要求が同時に発生する場面で、無駄なAPI呼び出しを減らしパフォーマンスやコストを改善するための主要なパターンをわかりやすく解説します。
この記事を読むべき理由
モバイル回線やクラウド課金、日本のユーザー期待(読み込みの速さやスムーズさ)を考えると、リクエストの重複や過剰送信を防ぐ技術は即効性のある改善施策になります。フロント/バックエンド双方で使える実践的な手法を知っておくと開発・運用で役立ちます。
詳細解説
以下は代表的な「非同期コアレッシング」パターンとポイントです。
- インフライトデデュープ(in-flight deduplication / single-flight)
- 同じキー(例: 同一IDや同一クエリ)で実行中のPromiseを保持し、重複呼び出しは既存のPromiseを返す。
- 効果: 重複API呼び出し排除。注意点はエラー取り扱いやキャッシュ寿命の管理。
- 例(簡易):
// javascript
const inflight = new Map();
function fetchOnce(key, fetcher) {
if (inflight.has(key)) return inflight.get(key);
const p = fetcher().finally(() => inflight.delete(key));
inflight.set(key, p);
return p;
}
- デバウンス(入力やイベントの集約)
- 連続的なトリガーを一定時間まとめて1回だけ処理。検索ボックスのクエリ送信などに有効。
- ユーザー操作に対してレスポンス感とAPI負荷のバランスを調整。
- スロットリング(throttle)
- 一定間隔ごとに処理を許可する。デバウンスとは振る舞いが異なり、周期的な送信を維持する用途で有効。
- バッチング(request batching)
- 複数の小さなリクエストをサーバでまとめて一度に送る(ペイロード合体)。GraphQLのバッチやRPCのまとめ送信が該当。
- サーバ側の対応が必要。遅延とスループットのトレードオフを調整(タイムウィンドウ/最大バッチサイズ)。
- 例(概念):
// javascript
let queue = [];
let timer = null;
function enqueue(req) {
return new Promise((res, rej) => {
queue.push({ req, res, rej });
if (!timer) timer = setTimeout(flush, 20);
});
}
function flush() {
const batch = queue; queue = []; timer = null;
const payload = batch.map(b => b.req);
fetch('/batch', { method: 'POST', body: JSON.stringify(payload) })
.then(r => r.json())
.then(results => results.forEach((res, i) => batch[i].res(res)))
.catch(err => batch.forEach(b => b.rej(err)));
}
- キャッシュ/ステール・リバリデート(cache / stale-while-revalidate)
- 一度取得した結果を短期キャッシュして即時返却し、裏で最新化を行う手法。UX改善に有効。
- TTLや不整合対策(書き込み後の整合性)を設計する。
実践ポイント
- まず観測:どのAPIが重複しているかログで確認する(リクエスト率、同時接続)。
- 優先順位:ユーザー体感に直結する箇所(検索、リスト、プロフィール表示)から適用する。
- 組み合わせ:デバウンス+インフライトデデュープ、キャッシュ+バッチングなど複合利用が有効。
- サーバ設計:バッチに対応するエンドポイントやレスポンスの再分配を用意する。
- エラーハンドリング:失敗時にキャッシュを残さない/再試行戦略を明確にする。
以上を参考に、まずは小さなホットスポットで1つ導入して効果を測定してみてください。